いじめ重大事態と一転認定 1年以上不登校/埼玉県
テレ玉 2023/5/9(火) 18:56配信
所沢市の中学校に通っていた男子生徒が、いじめでおよそ1年1か月不登校となったにもかかわらず、学校がいじめ防止対策推進法で定める「重大事態」としていなかったことが分かりました。
学校は、生徒の父親からの問い合わせを受け、判断を一転させ重大事態と認定しました。
所沢市教育委員会や父親によりますと、男子生徒は2年生だった2020年4月ごろからクラスメートに暴行されるなどのいじめを受け、翌年2月から1年以上不登校となったということです。
男子生徒はすでに卒業していますが、父親からの問い合わせを受けた市の教育委員会の指示により4月11日、学校が重大事態に認定しました。
文部科学省の基本方針は、重大事態となる目安の欠席日数を30日としています。
学校は、教育委員会にいじめによる欠席は20日程度と報告し、その後の不登校は「いじめが要因ではない」と捉えていたと説明しています。学校は第三者を含めた組織を設置して、経緯を調査することにしています。