三重大汚職 元教授二審も有罪 弁護側の控訴棄却 名古屋高裁
中京テレビNEWS 2023/10/23(月) 16:32配信
三重大学病院をめぐる汚職事件で、業者に便宜を図る見返りに賄賂を振り込ませたなどの罪に問われている元教授の控訴審判決で、名古屋高裁は一審の有罪判決を支持し、控訴を退けました。
起訴状などによりますと、三重大学医学部附属病院の元教授・亀井政孝被告(57)は小野薬品工業に対し、薬品「オノアクト」の発注で便宜を図った見返りに、大学の口座に200万円の賄賂を振り込ませた第三者供賄などの罪に問われています。
今年1月の一審判決で、懲役2年6か月、執行猶予4年の判決を受け、弁護側が事実誤認があるとして控訴していました。
23日の控訴審判決で、名古屋高裁の杉山慎治裁判長は、亀井被告が病院の講師に対し「企業からの研究費は極めて貴重」「オノアクト使用量全国トップを目指したい」とメールを送信したなどの事実から、「大学に対する寄付と薬品の処方が密接に関係づけられていたと見ることができる」などとして、一審判決を支持し控訴を退けました。
弁護側は、上告について検討したいとしています。