日大幹部、内紛の様相 薬物問題検証、辞任要求や批判繰り返す

日大幹部、内紛の様相 薬物問題検証、辞任要求や批判繰り返す
産経新聞 2023/10/30(月) 20:10配信

日本大アメリカンフットボール部員の違法薬物事件を巡る第三者委員会の検証では、大学上層部のガバナンス(組織統治)上の責任が指摘されたことが明らかになった。情報共有や意思決定の迷走にとどまらず、内紛とも見まがう執行部の応酬も漏れ伝わる。31日の記者会見では、信頼回復に向けて第三者委がどのような処方箋を示すのかが注目されそうだ。

部員の逮捕を受けて8月に行われた日大の会見では、大学側の調査で違法薬物と疑われる不審物が発見されたにもかかわらず警察への連絡が遅れたことや、林真理子理事長に速やかな報告がなかったことが判明。「隠蔽(いんぺい)」などとの批判も起きた。

8月の会見から3カ月近くが過ぎたが、事態の迷走を招いた責任の所在は明確化されないまま、不協和音のみが伝わってくる。

その中心にいるのが、元理事長の背任事件を受けた組織改革で外部から登用された大学OGの林氏と、元検事で競技スポーツ担当の沢田康広副学長。沢田氏は不審物が発見されたアメフト部の寮の調査を主導したが、林氏に十分に情報を伝えなかったとみられている。

関係者によると、9月には、林氏が沢田氏に辞任を迫ったという。一方、沢田氏もメディアに登場し、林氏に対する批判を展開しており、「内紛」を印象付けている。

今月23日には、検証結果の報告を待たず、ガバナンス不全を理由に日大に対する国の私学助成金が3年連続で全額不交付と決まった。文部科学省は検証報告を求めた指導で管理運営体制の再構築を求めているが、その足がかりすらうかがうことができないのが現状だ。

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