高校、一転「重大事態」認定へ 熊本市の私立高でいじめ不登校

高校、一転「重大事態」認定へ 熊本市の私立高でいじめ不登校
熊本日日新聞 2023/11/24(金) 20:09配信

 熊本市の私立高で、上級生から暴行や暴言を受けた男子生徒が一時不登校となり、いじめ防止対策推進法上の「重大事態」に認定すべき欠席日数だったにもかかわらず、高校が認定していなかった問題で、高校は24日、一転して重大事態に認定する方針を明らかにした。県に報告し、第三者による調査に着手する。

 高校や生徒の保護者によると、生徒は昨年度、所属する運動部の複数の上級生から肩を殴られたり、「死ね」などの暴言を受けたりした。昨年6〜9月に40日程度欠席。その後は別室登校が続いている。

 国の指針は、いじめの疑いで年間30日以上欠席した場合を重大事態と認定する目安としている。県は高校に対し、重大事態として認識し、組織的に対応することなどを複数回にわたって助言。一方、高校は「まず現状の改善が必要」とする顧問弁護士の助言などを理由に応じていなかった。

 熊日の取材に教頭は「報道を通して(重大事態としての調査を求める)保護者の思いがはっきりした。正式な手続きを進めたい」と説明。県私学振興課に重大事態に関する報告書を提出する意向を伝えたという。

 高校は、弁護士や臨床心理士ら3人でつくる第三者調査委員会を設置する方向で準備を進めている。生徒の父親は「被害を申し出たのが昨年6月だったにもかかわらず、対応が遅すぎる。原因究明と再発防止を徹底してほしい」と話している。(臼杵大介)

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