<大産大やらせ受験>生徒謝礼認める 付属高校長は交代
毎日新聞 2013年3月30日(土)15時7分配信
大阪産業大学(大阪府大東市)が入学意思のない生徒に受験させるよう付属高校に依頼した「やらせ受験」問題で、大産大は29日、文部科学省に対し、付属高が生徒に受験1回あたり5000円の日当を支払ったことを認める報告をした。大産大はこれまで「金銭授受は確認できなかった」などと説明しており、生徒への謝礼を認めたのは初めて。
文科省への報告によると、付属高が11年にした調査では、担任教諭2人が生徒に封筒を渡したことが分かったが、中身が確認できなかった。今年2月末からの再調査で、元教頭が教諭2人に、1回5000円の日当を生徒に払うことや、受験回数を報告するよう指示していたことが分かったという。また、大産大は4月1日付の人事異動で、付属中高の平岡伸一郎校長を法人本部事務局長付に、後任校長に大西陽太郎副校長を昇格させることを明らかにした。系列の大阪桐蔭中高の森山信一校長も年齢を理由に退任し、寺川国仁教頭が校長事務取扱を兼務する。【原田啓之】