「ヒマワリのような先生…」女性教師パワハラ自殺 遺族が初会見 事実認定に疑問〈宮城〉

「ヒマワリのような先生…」女性教師パワハラ自殺 遺族が初会見 事実認定に疑問〈宮城〉
仙台放送 2024/3/13(水) 19:19配信

4年前、宮城県の県立学校に勤めていた30代の女性教師が59歳の男性教師からのパワハラが原因で自殺した問題で、3月13日、遺族が初めて会見を開き、真相の究明と再発防止を訴えました。

遺族
「先輩教諭からは、『太陽のような先生・ひまわりのような先生でした』と言っていただきました。こんなことになるとは思っておりませんでした。無念の一言です」

遺族
「なぜこんなことが起こっちゃったのだろう、そういう気持ちだけで今まで3年半いました」

13日会見を開いた女性教師の両親。苦しい胸の内を初めて明かしました。

この問題は、2020年10月、県北の県立学校に勤める30代の女性教師が59歳の男性教師から、パワハラを受け自殺したものです。

女性教師は男性教師から、学校内での会議で業務の進捗状況について、執拗に追い詰められるような態度をとられたほか、「仕事は一切お願いしません。会議には出ないで下さい」と書かれたメモを机に置かれるなどの行為を受けました。

遺族
「学校大好きだった娘は、これ(手紙)を読んで、絶望したと思います。この手紙が無ければ娘は死ななかったと思っています」

校長から、メモや手紙を出すことをやめるように指示された後も行為を続けていた男性教師。県教委が出した処分は「停職3カ月」でした。

遺族
「停職3カ月は娘に問題があったのかなと捉え方をしないといけないのかなということで、遺憾に思っています」

13日の会見では手紙の内容も明かされました。

そこには「3月から先生が仕事にいくつも穴を空け、その代わりに私が仕事をしました。そのことに関しても何の礼も謝罪もなく…。(中略)どれだけ私の顔に泥を塗ったら気が済むのですか?」との記載や、

「私は先生のことが本当に分かりません。私にはこのような態度をとっておいて他の方には普通に接していることも本当に謎です。正直イライラします」などの記載がありました。

遺族は、「事実ではない内容が多く含まれている」と指摘します。

遺族
「ある先生からは、娘について『勤務経験の少なさを除き、意欲向上心・学習に対する指導力・事務処理等々、ほかの職員と比べても遜色ないものでした』とうかがっています。(娘は)相当の心理的負担を感じていたと思います」

また、遺族はこれまでの県教委とのやりとりについても言及。

遺族によりますと、県教委は、女性教師の自殺から5カ月後の2021年3月、遺族に対し、「事故報告書の原案」を示していましたが、その内容は「女性教師に否がある」との内容だったと言います。

遺族
「娘の性格に関わる欠点の出来事を、『採用以来こんなことがありました』みたいな書き方でした。それを読んだときに、唖然というか、声がでなかったです」

その後、県教委はパワハラ行為と自殺との因果関係を認定。

いま、遺族が求めるのは、なぜ、男性教師の行為を止められなかったのか。

第三者による真実の究明と、二度と同じことを繰り返さないことです。

遺族
「高校の先生方は、娘の状況を心配して、教頭先生に多くの状況を伝えていました。にも関わらず教頭先生が情報を共有することなく独占し、『あまり関わるな』など加害教諭に忖度した対応をしたことが今回の事故に至った大きな問題だと思っている。再発防止を考えるうえで一番大切なことは何があったのか。どんなことが起きたのか真実が明らかになること。(なぜ行為を止められなかったのか)事実がしっかり認定されなければいけない。現時点でその事実認定がしっかりなされているとは思えないので、ぜひしっかり事実認定してほしい」

県教委は今回の問題を受け、2023年度内にパワハラの懲戒基準に「免職」を加えるなど、再発防止策を表明しています。

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