先月就任の武蔵野市教育長が辞任、早稲田大から3月にハラスメントでけん責も議会に報告なく

先月就任の武蔵野市教育長が辞任、早稲田大から3月にハラスメントでけん責も議会に報告なく
読売新聞オンライン 2024/5/10(金) 13:56配信

 今年4月に武蔵野市の教育長に就任した遠藤真司氏(68)が、10日付で辞任したことが市などへの取材でわかった。市は、遠藤氏が所属先の早稲田大学からハラスメント行為で懲戒処分を受けたことを把握していたが、議会に報告せずに任命の同意を得ていた。

 市などによると、遠藤氏は今年3月15日、卒業生にハラスメント行為をしたとして同大からけん責処分を受け、同月中に退職した。市は同月22日に外部からの情報提供で事実を把握したが議会に報告せず、同月26日の市議会本会議で教育長任命の同意が可決された。

 その後、遠藤氏の処分について知った市議が市に問い合わせて問題が発覚。遠藤氏は4月末に辞職願を提出し、市も同意した。後任の教育長が決まるまでは、教育委員の清水健一氏が職務代理者を務める。

 問題を受け、市は今月9日に小美濃安弘市長の給料を100分の20、伊藤英穂副市長の給料を100分の10、それぞれ1か月減額する条例案を上程し、可決された。

 市などによると、遠藤氏は都内公立小の校長を経て、早稲田大教育・総合科学学術院の客員教授を務めた。2022年4月には市教委教育アドバイザーにも就任していた。

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