「どうぞ暴言とでも言ってください」度重なる叱責や理不尽な対応で新入部員の半数が退部や退学 保護者からの批判受け日本ウェルネス長野高校サッカー部の男性監督が退任

「どうぞ暴言とでも言ってください」度重なる叱責や理不尽な対応で新入部員の半数が退部や退学 保護者からの批判受け日本ウェルネス長野高校サッカー部の男性監督が退任
SBC信越放送 2024/5/30(木) 17:29配信

長野県筑北村の私立高校で、サッカー部の男性監督が、部員を強く叱責するなどの行為があったとして、退任していたことが分かりました。
学校現場での暴言や暴力といった“行き過ぎた指導”に厳しい目が向けられる中、指導の在り方や学校の管理体制が問われています。

「早く帰れっつってんだよ!帰れよ早く!」

強い口調で迫る男性。

5月上旬の夜、日本ウェルネス長野高校の学生寮で撮影されたものです。

サッカー部の男性監督:
「こいつら帰して家にもう。いらないからいいよ。いらないっしょ、言うこときけねぇんだから」
「どうぞ暴言とでも言ってください!訴えてください!俺も訴えるからお前のこと」

発言の主は、寮の管理者も務めていたサッカー部の男性監督で、関係者によりますと、指示した通りにボール磨きを行わなかった部員に対して、事実確認をすることなく叱責し退寮を迫ったということです。

サッカー部の強化のため、2年前に県外から赴任したという男性監督。

部員の保護者によりますと、一部の部員に対する暴言ともとれる強い口調での叱責や、練習に参加させないなどの理不尽な対応が日常的に行われ、学校などによると、2023年度1年間で、十数人いた新入部員の半数が退部や退学したほか、県外の自宅に戻るなどして通学できなくなっている生徒も複数いるということです。

保護者からの批判などを受け、男性監督は自ら辞職を申し出て28日付けで退任。

学校に対しては「指導のつもりだった」という趣旨の説明をしているということです。

ウェルネス長野高校は、「生徒の心のケアも含め、サッカーや学校生活に打ち込んでいける環境を整える」とコメントしていて、今後検証を行うととともに、6月1日には、保護者への説明の場を設けるとしています。

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