古河 中学校教諭の自殺めぐる訴訟 遺族と市が和解に向け協議
NHKニュース 2024年12月18日 15時36分
茨城県古河市の中学校の教諭が自殺し、遺族が市に対し賠償を求めていた裁判で、遺族と市が和解に向けて協議を進めていることがわかりました。
7年前、古河市の市立中学校で吹奏楽部の顧問をしていた当時47歳の男性教諭が自殺したことをめぐり、遺族は当時の校長の対応に問題があったとして、市に対し1億1100万円余りの賠償を求めて提訴し、水戸地方裁判所下妻支部はことし2月、健康状態を具体的に把握する方策を講じていなかったなどとして、市に対し1億800万円余りの賠償を命じました。
市はこの判決を不服として東京高等裁判所に控訴しましたが、裁判所の勧告を受け、遺族と市が和解に向けて協議を進めていることがわかりました。
市によりますと、裁判所が自殺に至った原因について市の対応以外にも原因があったと認めたため、和解協議に応じることにしたということです。
和解金はおよそ7000万円になる見通しで、市は関連の議案を開会中の市議会に提出しており、可決されれば和解を実現させたいとしています。