浜松・中2転落死:父親が報告を評価 第三者委のいじめ認定で /静岡
毎日新聞 2012年12月20日(木)11時8分配信
浜松市中区の自宅マンションから今年6月に転落死した市立中学2年の男子生徒(当時13歳)の死亡の経緯などを調べていた同市教委の第三者委員会(委員長・岸田真穂弁護士)が19日、「死の背景にいじめがあった」とする踏み込んだ内容の報告書を市教委に提出した。第三者委によると、生徒の父親は「ちゃんとしたもの(真実)が出てきて安心した」と評価した。
父親はさらに、「中学では他にもいじめで悩んでいる子がいる。学校はいじめを認識したうえで、このようなことが二度と起こらないようにしてもらいたい」と話したという。
岸田委員長は、「最終的にご遺族から、評価の言葉をいただけた。調査にも意味があったのではないかと思っている」と話した。
第三者委は弁護士、大学教授、臨床心理士、元警察官の4委員で構成され、7月26日に事実関係の調査を開始。全校生徒に対する無記名アンケートなど、報告書の作成に約5カ月を要した。岸田委員長によると、アンケートには全校生徒の8割近い回答があり、うち約15%が名前を記入していた。【沢田均】
◇教育長会見「知恵結集する」
浜松市の高木伸三教育長が19日、第三者委員会の報告書について記者会見し、「生徒へのいじめが自殺の背景にあることが認定された。心が深く痛む思いだ。これから教育を進めるに当たり知恵を結集し取り組みたい」と述べた。
また生徒が通っていた中学の校長は、「亡くなった生徒、ご遺族に改めてご冥福を祈りたい。いじめに関わった生徒とその保護者には指導を続けてきた。反省し、ショックで起きられない生徒もいる」と話した。20日に全校集会を開くという。【高橋龍介】
12月20日朝刊