いじめ防止パンフレット:可児市、全小中学校に配布 さっそく授業題材に /岐阜

いじめ防止パンフレット:可児市、全小中学校に配布 さっそく授業題材に /岐阜
毎日新聞 2012年12月20日(木)11時28分配信

 可児市は「いじめ防止パンフレット」を作製し19日、私立を含む市内の全小中学校19校の計約8900人に一斉配布した。各学校では、さっそく授業に取り入れていじめについて話し合った。小学生用、中学生用のほか保護者向けも作製。児童生徒を通じて配布する。
 この日、市立南帷子小学校と広陵中学校で、配布されたパンフレットを活用した授業が公開された。南帷子小では、教諭が「いじめをなくすには、どうしたらいいか」と質問。児童らは「悲しんでいたり、一人ぼっちの子がいたら声をかける」「相手が傷つく言葉や冗談を言わないようにする」「いじめを見たら先生に相談する」などと発言。「自分がしてきたことを反省する」と話す子もいた。
 パンフレットはA4判のカラー8ページ。小中学生用の表紙には、人権啓発センターの人権標語コンクールで入選した市内の児童・生徒の作品「やっちゃだめ! 自分がされていやなこと」「その勇気 いじめをなくす かぎになる」がタイトルに採用されている。
 内容は「いじめとは何か」「傍観者はいじめる人と同じ」「解決するためには」などの項目があり、分かりやすい表現で書かれている。また、市いじめ防止専門委員会の特別顧問で、尾木ママで知られる尾木直樹さんのメッセージや、今年10月に施行された「可児市子どものいじめの防止に関する条例」の解説も付けられている。巻末には同委員会の電話番号(0574・62・8700)が掲載され、ほかの相談機関の連絡先なども書かれている。【小林哲夫】
12月20日朝刊

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