暴力団に流れた2900万円、補助金回収を断念

暴力団に流れた2900万円、補助金回収を断念
読売新聞 2012年12月21日(金)16時24分配信

 埼玉県から看護師養成学校運営のための補助金をだまし取ったとして、補助金適正化法違反などが確定した同県越谷市の学校法人「平和学院」(2008年に破産)に対し、県が返還を求めていた補助金約2900万円が戻らず、回収を断念していたことがわかった。

 補助金は主に暴力団関係者からの借金の返済に充てていたとされ、多額の公費が反社会的勢力に流れたまま取り戻せなくなった形だ。

 県医療整備課によると、回収を断念した補助金は昨年3月に「不納欠損」として処理された。同課によると、県は看護専門学校を経営する同法人に1992年度から毎年、3000万円前後の「看護師等養成所運営費補助金」を支給。2001年度までの10年間で総額約3億円に上る。

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