<館山いじめ自殺>再調査アンケ結果公表 見解変更は見送り
毎日新聞 2012年12月26日(水)20時12分配信
千葉県館山市で08年に中学2年の男子生徒が自殺した問題で、市教委は26日、当時の在校生らを対象に行った異例の再調査アンケートの結果を公表した。暴力や、かばんの破損などいじめに類する行為が具体的に記入されていたが、市教委は「いじめにつながる事実はあったが、いずれも伝聞情報で、自殺に結びつく要因はわからなかった」との評価を示し、「いじめと自殺との因果関係は不明」とする4年前の見解の変更は見送った。
市教委によると、再アンケートは記名式で実施。当時の中学在校生と小学6年時の同級生が対象で、617人の保護者に用紙を送り、半数近い306人(記名は289人)から回答があった。うち31人が、男子生徒に対する暴力やかばんの破損などの行為があったと記していた。
このため、市教委は電話などで回答者に再確認したが、いじめた当事者自身や、当事者から直接聞くなどした情報はなく、最終的に事実関係の確認ができなかったため、自殺との因果関係の確認ができなかったという。
市教委は発表に先立ち、男子生徒の父親にアンケートの回答文を渡し内容を説明した。この際、自殺直後に行ったアンケートの原本が破棄されたことや、父親の意思に反して再アンケートを記名式で行ったことについて、出山裕之同市教育長が陳謝した。
取材に対し父親は「大学受験などを控えた時期に、4年前の事件に関するアンケートに協力してもらい、同級生らに心から感謝したい」と述べた上で、「内容はこれから時間をかけてゆっくりと読ませてもらいます」と述べるにとどめた。
また、市教委は今後同様の事例が発生した場合、外部の第三者による委員会を設置して調査する方針も父親に説明した。【中島章隆】