大阪・高2自殺:体罰問題、部活中に多い傾向 県教委が注意喚起−−県高校長協会の会合 /静岡
毎日新聞 2013年1月11日(金)11時13分配信
大阪市立桜宮高校(同市都島区)2年の男子生徒(17)が昨年12月、所属するバスケットボール部顧問の男性教諭(47)から体罰を受けた翌日に自殺した問題を受け、県教委は10日、静岡市内で開かれた県高校長協会の会合の中で、体罰への注意喚起を行った。県教委によると、県内でも懲戒処分に至らない未発表の体罰が昨年度14件、今年度2件起きている。【山本佳孝】
会合は県立静岡高校で行われた。冒頭、県教委の担当者が「昨年度に比べて減ってきてはいるが、体罰の根絶には至っていない。もう一度現場の教諭に意識の徹底をはかってほしい」と校長らに訴えたという。
県教委によると、昨年度14件の体罰のうち、5件で生徒がけがをした。内訳は、打撲2件▽首を押さえつけたことによる頸椎(けいつい)ねんざ1件▽平手打ちによる鼓膜損傷が1件▽背中をつまむなどしてあざになる外傷1件−−だった。今年度の2件で生徒にけがはなかった。
鼓膜損傷は11年5月、部活の試合後に教諭が高校生の生活態度を指導した際に起きた。教諭が謝罪し、保護者や生徒本人から理解を得られたことなどから、県教委は教諭を訓告とした。訓告や厳重注意などの指導措置は懲戒処分ほど重くなく、昨年度と今年度の体罰計16件は発表されていない。
県内では08〜10年度の3年間で体罰を理由とした懲戒処分は6件。うち5件が部活動中での体罰だった。
県教委の担当者は「特に部活動での体罰が多く、根絶を徹底していく必要がある」と分析。10年度に「部活動指導における留意点」とした通知を出している。
東京成徳大学の深谷昌志特任教授(教育社会学)は、勝負にこだわるスポーツ強豪校などで「指導者に生徒をうまくさせたいという焦りが出て、体罰が無意識に起こりやすい環境になる」と指摘。「手をあげたところで生徒は反発するか落ち込んでしまい、意味がない」と話している。
1月11日朝刊