桜宮高2自殺 中教審で大阪市教委や学校の対応に批判相次ぐ

桜宮高2自殺 中教審で大阪市教委や学校の対応に批判相次ぐ
産経新聞 2013年1月17日(木)15時6分配信

 大阪市立桜宮高校(都島区)の男子バスケットボール部主将=当時(17)=が男性顧問(47)の体罰後に自殺した問題をめぐり、文部科学大臣の諮問機関「中央教育審議会(中教審)」初等中等教育分科会は17日、大阪市教委や学校側の対応などについて議論。委員からは市教委や学校に対する批判が相次ぎ、再発防止策と体罰が起きた場合の対応策を集中的に議論していくことを確認した。

 会議では、平成23年9月に顧問の体罰に関する公益通報があったにもかかわらず、大阪市と市教委が体罰を見逃したことに「隠蔽体質」と強い批判が出た。奈良学園理事の梶田叡一委員は、生徒への聞き取りがなかったことを問題視。「先生だけではかばい合う。同僚も見て見ぬふりをしたのではないか」と指摘した。

 顧問に対しても「体罰ではなく、暴力であり虐待」「子供の人権に対する配慮が欠落していたのではないか」などの批判が出た。

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