大阪・高2自殺:体罰問題、年度内に全校で研修 「暴力許さず」徹底−−県教委 /滋賀

大阪・高2自殺:体罰問題、年度内に全校で研修 「暴力許さず」徹底−−県教委 /滋賀
毎日新聞 2013年1月17日(木)15時59分配信

 大阪市立桜宮高校でバスケットボール部主将の男子生徒が顧問教諭から体罰を受けた翌日に自殺した問題を受け、県教委の河原恵教育長は16日、今年度中に公立全校で体罰防止の研修を行う方針を示した。11日付の通知で各校に体罰の点検を要請しており、河原教育長は「暴力による指導は許されない。もう一度研修を徹底する」と述べた。
 県教委は11日、県立学校長や市町教委に部活動を含めた体罰の点検を通知。15日には県立学校の教頭・副校長が集まった会議で、生徒や保護者からの訴えを含めた実態把握の徹底を要請したといい、今月末をめどに調査結果を取りまとめる。嘉田由紀子知事も15日、定例記者会見で「再発防止に向けて研修を強化してほしいと県教委に申し伝えた」と述べていた。
 県教委によると、体罰事案は今年度、高校の部活動と中学校の体育の授業での2件発覚している。河原教育長は「部活動に携わる教員には体罰を絶対にしないと決意してもらわないといけない。今回のような痛ましいことが二度とないよう、しっかり取り組みたい」と語った。【姜弘修】
 ◇県教育委員から「き然と対応を」
 県定例教育委員会が16日あり、報告事項として大阪市立桜宮高校の体罰問題が取り上げられた。委員から「体罰は受けた子どもだけでなく、周囲にいた子どもたちも非常に傷つく。滋賀では起こらないようき然と対応してほしい」などの意見が出され、教委側は「隠ぺいと言われないよう徹底して点検する」とした。【姜弘修】
1月17日朝刊

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