<センター問題持ち出し>予備校校長が講師に指示 長崎
毎日新聞 2013年1月22日(火)19時47分配信
大学入試センター試験が実施された19日に、長崎市の活水女子大試験場で初日の「地理歴史」「公民」の問題が試験中に女子受験生に持ち出された問題で同センターは22日、問題を受け取った予備校の男性講師が別の受験生に2日目の「理科」「数学」も持ち出しを依頼していた、と発表した。予備校の校長が講師に指示していたという。初日の持ち出しが明らかになり、2日目は持ち出されなかった。
センターの調査によると、初日は「地歴」「公民」の試験開始から約30分後に男性講師が問題を受け取った。講師は試験が終了する前に予備校に戻り、事務職員がコピーを2部取ったという。問題は校長ら4人が手にしたが、予備校の外部には漏らしていないという。一方、女子受験生は問題を持ち出す際、監督者に「体調が悪い」と告げていたという。予備校校長は試験時間中の問題持ち出し禁止は知っており「(問題を入手するのが)早くて驚いた」と話しているという。【石丸整】