本庄一高、講師が無免許授業 単位取得へ生徒は補習

本庄一高、講師が無免許授業 単位取得へ生徒は補習
埼玉新聞 2013年1月31日(木)15時12分配信

 私立本庄第一高校(本庄市仁手、高階良雄校長)で、英語を教えていた40代の男性講師が教員免許を失効したまま授業を行っていたことが30日、分かった。1月になって発覚したため、男性講師が授業を担当していた3年生の1コース2クラスについては、卒業式(3月1日)前までに補習授業を行い、必要な単位を取得しなければならないという。県学事課は「これまで男性講師が行った授業は、単位として認められない」との見解を示している。

 同校や県学事課によると、男性講師は都内の派遣会社から派遣され、2012年度から採用。4月から3年生の1コース2クラスと1年生の2コースでの英語の授業を担当していた。派遣会社から1月、「男性講師の教員免許資格が失効していた」との連絡があり、同校で確認。教員免許更新制度に基づき、11年1月末までに受講しなければならなかった更新講習を受けず、無免許で授業を行っていたことが判明した。同校は判明時点で講師契約を解除した。

 男性講師は他県の公立高校や私立高校で教員の経験があった。同校は男性講師の教員資格について、派遣会社とは口頭でしか確認していなかったという。この派遣会社からの講師を採用したのは初めてだった。同校は「直接採用なら必ず教員免許を持っているかどうか確かめるが、派遣会社を信じていた。生徒、保護者に迷惑を掛けて申し訳ない。今後は派遣会社からの講師も必ず教員免許をチェックし、再発防止に努めたい」と話している。

 3年生の1コース2クラスの生徒は、県学事課に提出した補習計画に沿った授業を実施し、卒業式前までに単位を取得できる見込み。1年生の2コースについては、13年度まで補習をする。同課は「計画通り行われたかどうか確認したい」としている。同課は25日付で県内の私立高校などに、教員の免許資格更新に関して注意を喚起する通知を出した。

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