北陸大学:北元理事長が退任 学内混乱などで責任 /石川

北陸大学:北元理事長が退任 学内混乱などで責任 /石川
毎日新聞 2013年2月28日(木)16時43分配信

 北陸大学(金沢市)は27日、同大を運営する学校法人の北元喜朗理事長が26日付で退任したと発表した。職員へのパワーハラスメントがあったなどとして、北元理事長の責任を問う文書が同大の教員らの間に出回り、学内で混乱を招いたことの責任や、体調不良などが退任の理由。北元前理事長の任期が残る4月までは、理事長職を小倉勤学長(54)が兼任する。4月以降も兼任するか、新たな理事長を選出するかは同月の理事会で決める方針。【松井豊】
 この日、同大は記者会見を開き、小倉学長と中川幸一専務理事が経緯を説明した。
 中川専務理事によると、今月、6人の大学幹部が連名でメールを介して教員に文書を送信。職員へのパワハラのほか、理事長報酬が高額などとして運営方針を問題視し、理事長の退任を求める内容だった。北元前理事長は、文書が出回ったことを受け「熟慮の結果、混乱を招いた責任を取って退任する」と説明したほか、「体調も優れない」と話しているという。理事長以外の、理事や評議員といった大学関連の役職は全て退任したという。
 北元前理事長は94年から19年、理事長職を務めており、退職金の支給について中川専務理事は「任期途中の退任だが、学内の規定で受給はできる。支給するかどうかは白紙」とした。一方、報道陣から「北元前理事長が自ら退任について説明すべきではないか」との質問が出たが、中川専務理事は「(北元前理事長は)昨日付で退任して出て行った。もう(大学には)いないし、関係ない」と話した。
 また、小倉学長は文書を送信した6人の幹部側から「話は聞いていた」とし、理事長兼任により「教員が安定して仕事ができる環境作りに取り組む」と話した。
2月28日朝刊

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