市立学校49校で体罰59件、大阪市教委が調査 鼓膜損傷した生徒も
産経新聞 2013年3月1日(金)21時41分配信
大阪市教委は1日、文部科学省の依頼を受けて実施した市立学校での体罰実態調査で、平成24年4月〜今年1月末までに49校で計59件の体罰を確認し、同省に報告したと発表した。一定期間の体罰件数を市教委が明らかにしたのは初めて。このうち、生徒に鼓膜損傷を負わせた教員を校長が指導だけで済ましたケースは、けがの程度を問題視した市教委が改めて調査に乗り出した。
市教委は今後、全市立学校の約18万人の生徒・児童とその保護者を対象にアンケートを行い体罰の実態把握に努める。
市教委によると、体罰の内訳は小学校8件▽中学校38件▽高校12件▽特別支援学校1件。このうち、懲戒処分は6件(免職1件、停職2件、減給2件、戒告1件)で、校長による指導が36件だった。
詳細について調査中の17件のうち、昨年6月に北区内の中学では、ハンドボール部副顧問の男性教諭(26)が部活動に遅刻した中学2年の男子生徒の態度が悪かったため顔などを7〜8回たたき、全治2週間の鼓膜損傷を負わせた。校長は男性教諭を厳重に指導し市教委に報告した。
その後、市教委は今回の実態調査の中で、生徒のけがの程度を問題視し、男性教諭に対する懲戒処分が必要か再調査を始めた。
このほか、教員に対する暴力を伴う事案も5件あった。鶴見区内の中学では昨年9月、女性教諭(51)が、他の生徒に悪ふざけをしていた3年の男子生徒を平手で叩いた際、もみ合いとなり顔を殴られた。
文科省は今年1月、市立桜宮高校での体罰問題を契機に、全国の学校現場での体罰実態を把握するため各自治体の教育委員会などに調査を依頼していた。