<中3自殺>いじめ直接原因を否定 熊本・和水町教育長

<中3自殺>いじめ直接原因を否定 熊本・和水町教育長
毎日新聞 2013年3月11日(月)21時40分配信

 熊本県和水(なごみ)町の町立中学校3年男子生徒が昨年7月に自宅で自殺したことが分かり、同町議会で11日、自殺といじめとの関連の有無について一般質問があった。町教育長は「からかいや意地悪、悪ふざけのいじめがあったのは事実」と発言。しかし、自殺といじめの因果関係については「直接原因となるようなことはなかった」と否定した。

 町教委などによると、男子生徒(当時14歳)は昨年7月10日に自宅で自殺しているのが見つかった。遺書はなく、学校が全校生徒を対象にアンケートや聞き取りを実施。男子生徒が他の生徒から石を投げられたり、女子トイレにスリッパを投げ込まれるなどしていたとの回答があったという。

 しかし、井上忠勝町教育長は生徒への調査、警察の見解などを踏まえ「精査した中ではいじめが(自殺に)直接原因となるようなことはなかったというのが揺るぎない信念」と述べた。

 一方、男子生徒の保護者らは12日、町長宛てに原因調査のための第三者委員会の設置を求め要望書を提出する予定。【志村一也】

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