教員・教育制度あり方検討会議:今月中にも全体提言 2部会案を議論 /長野
毎日新聞 2013年3月11日(月)12時26分配信
相次ぐ教員の不祥事発生を受け、県と県教委が共同設置した「教員の資質向上・教育制度あり方検討会議」の第4回の会合が10日、長野市の県スポーツ会館であった。会合ではテーマ別に設けられた全4部会のうち、2部会から提出された提言案などについて議論した。3月下旬に予定する次回会合で、4部会から提出された提言案を基に全体提言をまとめる。
同日の会合には、教員の採用や人事制度を検討する「採用・人事専門部会」と、教職員や学校に関する評価制度を検討する「評価専門部会」の2部会が提言案を提出した。
このうち、採用・人事専門部会の提言案には、小学校での教科担任制の導入を国に働き掛ける▽教員採用時に資質や人間性を見極める面接方法を研究▽問題を起こした教員の人事異動時に文書による確実な引き継ぎ▽校長のマネジメント力の向上−−などが盛り込まれた。これに対して委員からは、「校長だけに管理させるのは能力に限界がある」などの指摘が出た。
採用・人事専門部会と評価専門部会以外の「倫理向上専門部会」「研修専門部会」−−の2部会からは、12年11〜12月に提言案を受けた。【仲村隆】
3月11日朝刊