堀越学園・解散命令へ:元理事長に12億円債権 11年7月議事録作成 /群馬

堀越学園・解散命令へ:元理事長に12億円債権 11年7月議事録作成 /群馬
毎日新聞 2013年3月19日(火)11時25分配信

 学校を運営する財産がないなどの理由で文部科学省が今月中に法人解散命令を出す学校法人堀越学園(高崎市、福田星人理事長)の負債を巡り、長年経営を主導してきた堀越哲二元理事長(65)=横領罪で懲役2年6月判決、控訴中=に12億円余の債権があるとする理事会議事録が作られていたことが18日、学園関係者への取材でわかった。
 関係者によると、議事録は、堀越元理事長の創造学園大学長、理事などの辞任を承認した11年7月31日の理事会のものとされる。
 債権の内訳は、堀越元理事長の特別功労金1億円▽学園の創始者で養父母の久良、嶋子夫妻の特別功労金計2億5000万円▽養父母の退職金計3895万円▽自身の退職金2186万円▽学園への融資の担保として提供した自宅など6000万円▽学園への貸し付け(親族を含め)6億1399万円−−など。
 また、大学に展示・保管されている民族古楽器151点(1億2887万円)を個人所有物として承認。八千代キャンパスで湧出している水の権利も個人の所有権と認め、学校が使用する場合は使用料を支払うことも約束した。毎月500万円ずつを学園が返済することなども記されている。
 この理事会議事録には、横領容疑で学生寮の家宅捜索を受けたことなどを理由に堀越元理事長が辞任の意向を述べて承認されたことや、中山伸子氏が法人代表権のある常務理事に就任したことなども記載されている。
 出席者として、当時理事長の王豊氏、中山氏、堀越元理事長と実姉、現在財務担当の関口葉子氏−−の5人の署名がある。
 学園関係者によると、この議案を審議する評議員会でも、古くからの教職員の評議員2人が議案を見て「堀越元理事長の前で反対できない会議には出ない」と会議前に帰ったという。
 教員の一人は「経営悪化の責任を取って理事長を辞任した人に高額の慰労金があるのはおかしい。養父母の慰労金も、亡くなったときにはそんな話は出ていなかった。どんな審議がなされたのか疑問が残る」と話している。【増田勝彦】
3月19日朝刊

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