「たたくことで成長したと思った」桜宮高元顧問
読売新聞 2013年3月23日(土)10時44分配信
「たたくことで成長し、チームが強くなったと思った」――書類送検された小村元教諭は、男子生徒が命を絶った後、自らの指導の過ちを振り返り、「心から反省している」と記した顛末(てんまつ)書を市教委に提出していた。
顛末書によると、小村元教諭は「過去には、たたく指導で伸びる選手や精神的に強くなる選手が多くいた」と述懐した。
一方、亡くなった男子生徒の同級生の父親(52)は、事件後、体罰を当たり前だと受け止めてきた子どもたちの変化を感じるともいう。「先生一人の刑事処分で終わらせては、根本的な解決につながらない。学校には、問題を風化させずに対策を進めてほしい」と訴えた。
——-
桜宮高校長、暴力調査の進言放置…自殺1年超前
読売新聞 2013年3月23日(土)10時52分配信
大阪市立桜宮高校の体罰問題を巡り、バスケットボール部キャプテンの男子生徒が昨年12月に自殺する1年以上前から、同高の教諭2人が当時の校長に対し、運動部での暴力行為について全校生徒へのアンケート調査を行うよう再三進言していたことが、市の外部監察チームの調査でわかった。
校長はこの進言を放置し、何の対策も講じなかった。同チームは「進言が生かされていれば、暴力事件を阻止できた可能性は否定できない。監督責任を放棄したに等しい」と指摘。市教委は近く、校長ら当時の管理職を懲戒処分にする。
市教委関係者によると、教諭2人は複数の生徒から暴力行為の相談を受け、うち1人は、2011年9月以降、当時の校長(退職)に全校調査の実施を進言したが聞き入れられなかった。別の教諭も、後任の佐藤芳弘校長(今年2月に更迭)に調査を求めたが、佐藤校長は対応しなかった。