県教委の教員採用汚職:採用取り消し訴訟 県側、データ「提出しない」 /大分
2009年10月23日18時1分配信 毎日新聞
県教員採用試験で不正合格者として採用取り消し処分となった小学臨時講師、秦聖一郎さん(24)が県に処分取り消しと慰謝料を求めた民事訴訟の第4回口頭弁論が22日、大分地裁(金光健二裁判長)であった。秦さん側は改ざんにつかわれたパソコンのデータなどを提出するよう求めていたが、県側は「個人情報が混在しているため提出しない」と回答。秦さん側は再度求める。
この他、県教委は求められていた07、08年度の採用試験の答案用紙については「すべて破棄した」、口利きリストについては「所持していない」とした。一方、県教委の教育行政改革プロジェクトチームが事件後に行った人事関係者や校長や教頭らへの聞き取り調査結果に関する資料は原告側に開示した。
取材に対し、県教委は口利きリストについて「あったとしても(汚職事件で有罪判決を受けた)元参事らが個人的につくっていたもので、県教委はもっていない」としている。
10月23日朝刊