下関の女子中生自殺:いじめ自殺から8年 下関市いのちの日、初の開催へ 市教委側、各校の取り組み伝える /山口

下関の女子中生自殺:いじめ自殺から8年 下関市いのちの日、初の開催へ 市教委側、各校の取り組み伝える /山口
毎日新聞 2013年4月10日(水)14時59分配信

 ◇遺族側「この動き、全国に広がって」
 下関市立川中(かわなか)中学校3年生だった安部直美さん(当時15歳)がいじめを苦に自殺してから、13日で8年。命日に合わせて市が制定した「下関市いのちの日」(12日)を初めて迎えるのを前に、市教委や校長は8日、直美さんの遺族方を訪れ、各校の取り組みを伝えた。【平川昌範】
 遺族方を訪れたのは、市教委教育部の山路康正次長と川中中の江山稔校長。2人は直美さんの仏前に手を合わせた後、両親に各校の取り組みをまとめた資料を手渡した。
 山路次長はいのちの日について「決して忘れてはならない日。(直美さんのような事件を)二度と起こしてはならないと教職員の誓いを新たにし、子どもたちの思いやりの心を育む日にしたい」と説明。江山校長は同中で命の大切さに関する講演会を開くと伝えた。
 直美さんの母としえさん(49)は涙を流してうなずき、父慶光さん(56)は「子どもたちには、なぜこの日ができたのかを考える時間を与えてあげてほしい。この取り組みが下関から全国に広がってほしい」と話した。
 いのちの日は、市教委が12年10月に制定。毎年命日(13日)に合わせ、いじめや自殺を防ぐ取り組みをするよう市内の市立幼稚園、小中学校、高校に求めている。今年は命日が土曜日で、いのちの日は12日となった。
 12日は、下関市の市立学校すべてで教職員が黙とうをささげるほか、児童・生徒も全校集会での黙とうや校長講話▽各学級の「命の尊厳」を考える道徳授業▽意見発表▽ポスター展示−−などを予定している。幼稚園では絵本の読み聞かせや保護者への説明をするなど、子どもの発達に合わせて工夫する。
 慶光さんは「8年前のことでぴんとこない子どももいると思うが、息の長い取り組みになってほしい」と話している。
〔下関版〕
4月10日朝刊

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする