湯河原中に対策本部、中2自殺で町教委方針/神奈川

湯河原中に対策本部、中2自殺で町教委方針/神奈川
カナロコ 2013年4月20日(土)0時0分配信

 湯河原町立湯河原中学校2年の男子生徒が自殺した問題で、生徒が受けたいじめの状況を調べている町教育委員会は19日、同校に対策本部を設置し、再発防止策なども検討していく方針を町議会に報告した。篠原通夫教育長は「学校と町教委がいじめを見抜けなかった。指導、調査など目配りが不十分だった」などと述べた。

 この問題について町議会は同日、総務文教・福祉常任委員会協議会と全員協議会を開き、これまでの経緯や対応などをただした。

 町教委は対策本部を21日に設置すると説明。県教委の担当者らを交え、今後の調査や在校生に対するケアなどを話し合うとした。また、18日までに生徒88人、保護者10人、教員29人にカウンセリングを行ったことも明らかにした。

 同校では昨年4月から12月までの間、自殺した生徒とは無関係のいじめを19件把握。その内訳は、悪口など心理的な内容が10件、暴力など身体に対する行為が2件、金品をたかるといったケースが4件、こうした行為が重なる「複合」が3件あったとした。

 この日の質疑では、生徒が同じ部活動の生徒と一緒にいた際に帰宅が遅くなったのを心配した保護者から今年2月、学校に問い合わせがあったことが取り上げられ、「その時に対応していればこうした結果にならなかったかもしれない。町教委も学校も反省すべき」といった指摘があった。

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