<鹿児島大>アカハラで男性教授を諭旨解雇処分 教授は提訴の方針
毎日新聞 2013年7月30日(火)16時41分配信
鹿児島大は29日付で、学生9人へのアカデミックハラスメント行為があったとして農学部の男性教授(50代)を諭旨解雇処分とした。8月19日までに退職届が提出されなければ、懲戒解雇処分となるが、教授は処分を不服として提訴するという。
同大によると、教授は1998〜2010年度に研究室の学部生や大学院生に、論文の指導や受け取りを拒否し学位の取得ができなくなったり、暴言を吐くなどして2人が休学、1人が退学に追い込まれたといい、少なくとも2人がうつ病と診断されたとしている。
18日にあった教育研究評議会では、教授の同僚や元教え子らが意見陳述し教授を擁護。教授の弁護士によると、教授も「論文を指導しようとしたが、病気や勉学への姿勢など学生の都合でできなかった。気に入らないという理由で差別したことはない」と意見陳述、処分の取り消しを求めた。大学は25日開いた同評議会で「決定を変更する理由はない」とし、その後の役員会で処分を決定した。
大学は「全学挙げて再発防止に努めたい」とコメントしている。