生徒の保険料紛失した上、体罰加え暴言吐く教諭
2013年4月24日08時00分 読売新聞
群馬県太田市の市立中学校の30歳代の男性教諭が生徒の自転車保険料約26万円を紛失し、1年間報告を怠っていた問題で、同市教委は23日、記者会見を開いて謝罪した。
教諭が生徒に体罰を与え、暴言を吐いていたことも明らかにした。
市教委は記者会見で、今月15日に学校側から生徒54人分の保険料を紛失したとの報告を受けたと説明。学校側は19日、保護者会を開いて謝罪し、生徒の保険加入を完了させたとした。
男性教諭は市教委の調査に対し、1年間報告しなかったのは「発覚するのが怖かった。5月連休以降、罪の意識が薄れてしまった」と説明し、「保護者におわびしたい」とも話しているという。
男性教諭による体罰では、生徒にけがはなかった。暴言は、顧問を務めた部活で吐いていたという。具体的内容について市教委は、県教委に報告済みで公表を待っているとして明らかにしなかった。
岡田孝夫教育長は「ご迷惑をおかけした。再発防止を徹底したい」と謝罪した。同市教委は23日夕、臨時の校長会を開き、再発防止へ指導を行った。