PL学園・河野監督が辞任 暴力事件で対外試合禁止中
スポーツ報知 2013年4月28日(日)9時24分配信
部員による暴行事件で9日に6か月の対外試合禁止処分を受けた高校野球の名門、PL学園高(大阪)の河野有道監督(64)が、辞任したことが27日、分かった。後任監督が決まり次第、府高野連に届け出る。16日にPL教団職員に復帰しており、現在、コーチ陣がチームの指導に当たっている。
河野監督は、1967年PL学園卒。69年から7年間同校コーチを務め、80年から中村順司監督(66=現名商大監督)就任と同時に再びコーチに。98年センバツ4強後に勇退した中村監督の後任として監督就任。同年夏の甲子園で8強入り、99年センバツでも4強に導いた。しかし、暴力事件が相次いで発覚した2001年に監督を退任、08年に復帰していた。復帰後は、09年に春夏出場を果たしたが、11年12月には、部員の部内暴力、喫煙で1か月の対外試合禁止処分を受けた。
この日、河野監督はスポーツ報知の取材に対し、「(暴行事件の)責任を取り、辞表を出すことも考えましたが、(監督交代は)教団の人事異動です。今後、指揮は執りませんし、(辞任と)とらえてくださって結構です」と胸中を明かした。
◆PL暴行事件の経過
▽2月23日 同校寮内で、当時2年生部員4人が1年生部員の腹の上に膝蹴りを加えるなどの暴行。1年生部員はけいれんを起こすなどして、救急搬送された。
▽同28日 大阪府高野連に報告書を提出。4月6日からの春季大阪大会の出場辞退を申し出る。
▽4月9日 日本学生野球協会から6か月間の対外試合禁止処分を受け、全国選手権大阪大会の出場がアウト。
▽同22日 同校OBで元巨人投手の桑田真澄さん=スポーツ報知評論家=が「ラストチャンス」と不退転の決意で再建に臨むよう求める。