司書転売事件 背景に低賃金・生活苦 新潟

司書転売事件 背景に低賃金・生活苦 新潟
産経新聞 2013年6月12日(水)7時55分配信

 ■臨時・非常勤職員 新潟市へ改善要望

 新潟市立学校に勤務する図書館司書のうち、非常勤や臨時職員は「低賃金」「生活が苦しい」と感じていることが11日、共産党新潟市議団のアンケートで分かった。5月末に発覚した市立小須戸中学校の学校図書転売事件の背景には低賃金も無関係ではないと指摘し、阿部愛子教育長に、待遇改善などを申し入れた。阿部教育長は「専門職でありながら賃金が低いと思っている。検討していきたい」と答えた。

 アンケートは4月下旬から5月中旬、市内小中学校全171校の司書に実施。回答者は73人(回答率42・7%)だった。雇用形態は正職員5人、非常勤32人、臨時34人、再任用2人。転売事件を起こした図書館司書と同じ臨時職員からの回答が全体の47%で最多だった。同市の学校図書館司書のうち、非常勤職員は75人、臨時職員は85人。

 調査結果によると、臨時職員の平均年収は87万2330円で、非常勤職員の181万4千円と比べても100万円近く低かった。

 自由記述では「(時給820円で)学生アルバイトより低く、資格職の実感がない。交通費が(1日200円と)十分に出ないので出勤するほど赤字になる」「貯蓄を切り崩している」「住宅手当、ボーナスもなく、自立ができない」など賃金に関する内容が目立った。

 「勤務時間が1日6時間と短く、教員と打ち合わせができない。放課後だとサービス残業になる」「学校図書館への理解が浅い」など学校側との連携不足を指摘する記述も多かった。

 小須戸中に勤務していた図書館司書が学校図書約3千冊を転売した事件で、市教委は当時の校長を減給10分の1(1カ月間)、現校長を戒告とする懲戒処分、事件発生時の部課長8人に文書による厳重注意を行った。教育長も給与の10分の1を1カ月間自主返納する。

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