懲戒処分:県教委が8人処分 横領で事務次長懲戒免など /宮城
毎日新聞 2013年6月12日(水)11時3分配信
県教委は11日、公金を横領した高校事務次長を懲戒免職、生徒に性的な内容のメールを繰り返し送った高校教諭を停職1カ月、体罰を繰り返した高校教諭3人を戒告にするなど、計8人を懲戒処分にした、と発表した。
県教委によると、横領は2011〜12年度に気仙沼西高に勤務していた渡辺弥代二(やよじ)事務次長(48)が、学校の図書購入などに充てる教育振興会費や職員親睦会費の計約115万円を、公印を不正に使用し銀行口座から引き出したという。渡辺事務次長は「住宅ローンを抱え苦しく、生活費に充てるためにやった」と話しているという。県教委は、全額返済しているなどとして被害届を出さない方針。監督責任として当時の上司3人も減給などの処分を受けた。
また県立高校の男性教諭(43)は13年3月下旬から複数回、生徒会関連で指導した女子生徒2人に性的な内容のメールを送ったとして、停職1カ月となった。教諭は「冗談のつもりだった」と話しているという。
体罰でも別々の県立高校の運動部顧問の教諭3人(いずれも40代)が戒告となった。このうち男子バスケットボール部顧問の女性教諭は12年7月ごろから13年2月ごろまで33回、生徒6人を平手でたたくなどして、生徒2人の唇が切れたという。いずれも1月の文部科学省通知で行った調査で発覚した。県教委は、体罰を行ったとして調査中の残り7人についても、処分を検討している。【山越峰一郎】
6月12日朝刊