<無資格講師>英語授業 生徒106人の履修認めず 大分
毎日新聞 2013年7月13日(土)21時44分配信
大分県宇佐市の私立柳ケ浦高で、無資格の臨時講師が英語の授業をし、県教委が授業を受けた1年生106人の履修を認めないと判断していたことが分かった。学校は夏休みの集中補習などで未履修分を補うという。
柳ケ浦高校によると、臨時講師は40代男性。4月1日付で採用し、普通科の1年生4学級を担当。4月10日〜6月14日、コミュニケーション英語や英会話を計32時間教えた。
教育職員免許法によると、高校の臨時講師免許取得には短大卒かそれと同等以上の資格が必要。しかし、臨時講師は通っていた米国の2年制大学を卒業していなかった。学校側は通常、採用時に卒業証書や教員免許の有無などを確認していたが、この臨時講師については留学経験があったため確認を怠ったという。
学校が5月に男性の臨時講師免許を申請したが、県教委は資格がないと判断。6月26日付で生徒の履修は認められないと伝えた。
安松良一校長は「生徒に迷惑をかけ申し訳ない」と謝罪した。【大漉実知朗】