筆箱投げる女性教諭、児童「怖くて行けない」
2013年7月18日07時20分 読売新聞
山口県周南市立小学校の2年生児童が、担任の50歳代の女性教諭がほかの児童の筆箱を投げつけるのを見て、教室に入れなくなっていることが分かった。
市教委は、この教諭の指導法に問題があるとして、文書訓告などを検討している。
市教委や学校によると、教諭は、児童を怒る際に筆箱を机に投げつけたり、掃除の時間に児童に水がかかる場所でぞうきんを絞ったりした。こうした行為を見た児童の1人が「先生が怖い」と言って教室に行けなくなり、6月中旬から保健室登校を続けている。この児童のほかに、怒りっぽくなるなど、精神的に不安定になった児童が2、3人いるという。
市教委などによると、▽掃除の時間に児童が片付けなかった机を教室の外に出した▽大量の宿題を出し、できなかった児童を厳しい言葉で叱責した▽理由を説明せずに係を外した――などの行為もあったという。
学校は今月3日、学級懇談会を開き、出席した保護者に謝罪。教諭も4日、学級の児童に謝罪した。教諭が指導に問題があったことを認めて改善に努めているなどの理由で担任は代えず、校長や非常勤講師が授業に同席しているという。
同小の校長は「文部科学省の指針で体罰に当たる行為もある。児童に、学校に行くのが嫌だという思いをさせてしまった。責任は学校にある」と話している。