養護教諭が生徒から窃盗 八重山高発表
沖縄タイムス 2013年7月30日 09時40分
【石垣】県立八重山高校(本成浩校長)は29日、同校の保健室の30代女性養護教諭が今年5月、体調不良で保健室で休んでいた生徒のかばんから現金1万5千円を盗んだとみられると発表した。同校では他に6件の窃盗被害の報告があり、一部生徒から同教諭が空き教室で物色していたとの情報が寄せられているが、教諭は他の窃盗を否定。同校は全容解明のため、近く八重山署に被害届を提出する方針。
同校によると、窃盗被害は5月31日から7月10日までに7件あり、被害額は計5万1千円。教諭が認めた保健室以外は、すべて教室に置いていた財布から現金が抜き取られていた。
生徒間では以前から教諭が窃盗しているとうわさになっており、7月上旬には生徒がスマートフォンで教諭が生徒の持ち物を物色している様子を動画で撮影。別の生徒も教室に1人でいた教諭に問いただしたりしていた。
しかし、学校側は「18日まで生徒から情報が寄せられなかった」とした。この間、一部生徒に窃盗へ関与しなかったか聞くなど、対応が遅れた。
本成校長は「情報が伝わらなかったのは学校側との信頼関係ができていないからだと思う。信頼回復と生徒の心のケアに当たりたい」と話した。