体罰でPTSD 生徒が賠償請求 教諭と宇都宮市に
東京新聞 2013年8月3日
宇都宮市立中学校三年の女子生徒(14)が、所属していた元バレーボール部顧問の四十代の男性教諭に体罰を受け心的外傷後ストレス障害(PTSD)になったとして、市と教諭に約三百三十万円の損害賠償を求め、宇都宮地裁に提訴したことが二日、分かった。提訴は一日付。
女子生徒の弁護士によると、教諭は二〇一二年三月、部活の練習で指示通りの動きをしないのに腹を立て、生徒の胸元をつかんで床に倒し、尻を蹴った。生徒はこの後、教諭と学校で会った際に体調が悪くなるなどし、PTSDの診断を受けたなどと主張している。
市教委は「訴状が届いていないため、コメントは控える」としている。
この体罰で、教諭は同年五月、減給一カ月の懲戒処分となった。
女子生徒は体罰の被害届を出し宇都宮区検が同年十月に暴行罪で教諭を略式起訴、宇都宮簡裁が罰金三十万円の略式命令を出した。