学校事務職員が公金流用・尾花沢
山形新聞 2013年8月21日(水)20時26分配信
尾花沢市教育委員会は21日、市内の学校に勤務する30代女性事務職員が2010〜12年度の3年間、管理を任されていた学校徴収金を私的に流用していたと発表した。市教委の調査では、総額は約180万円に上る。「生活費などに使った」と話しているといい、今年3月までに全額弁済した。
市教委によると、着服は事務職員が当時務めていた前任校で行われた。学校徴収金は保護者から毎月口座振り込みされるPTA会費や給食費、図書費などで十数項目あり、着服したのはその中の卒業積立金が中心だった。
保護者から今年4月、「卒業積立金の通帳がないか」と問い合わせがあり、見当たらなかったため事務職員に連絡。提出された通帳は新しく、「新年度なので古い通帳をいったん解約した」と説明するなど不審な点があったため調査したところ発覚した。
学校徴収金は保護者から振り込まれた金額を事務職員がいったん引き落とし、項目ごとにそれぞれの通帳で管理することになっていたが、事務職員は現金を手元に置いて管理していた。通帳は事務職員が保管し、本来は校長が管理する印鑑は自由に持ち出せる状態で校内にあったため、いつでも一人で現金を引き落とすことができたという。
事務職員は今月上旬から自宅謹慎中で、動機について「日々のお金が足りなかった。こまごまと使った」と説明しているという。市教委は今年6月下旬、尾花沢署に被害届を提出した。
市学習情報センター「悠美館」で開かれた記者会見で、岩崎雄策市教育長は「社会の模範となるべき立場にある者がこのような事態を引き起こしてしまい深くおわびする」と謝罪した。
原因について▽校長らによる監査がしっかり行われていなかった▽事務職員が公印を自由に使える状態だった−などと説明、その上で「通帳と公印の管理者をしっかり分け、監査を徹底するようにあらためて各学校や校長に通知し、再発防止に努める」と語った。