横浜の市立中 教諭腹蹴り生徒重傷 市教委、公表せず

横浜の市立中 教諭腹蹴り生徒重傷 市教委、公表せず
2013年9月5日 東京新聞 朝刊

 横浜市の市立中学校で昨年十一月、四十代の男性教諭が部活動の指導中、男子生徒(当時二年)の腹を蹴り、全治二カ月の重傷を負わせていたことが、市教育委員会への取材で分かった。市教委は体罰として文部科学省に報告したが、教諭を懲戒処分しなかったことを理由に、公表していなかった。

 市教委によると、教諭は昨年十一月十一日、中学校体育館での部活動中、「適当にやるなら、やらなくていい」と言って生徒の腹部を一回蹴った。生徒は直後から「腹が痛い」と訴えた。診断の結果、膵臓(すいぞう)を損傷しており、約一週間入院。今年一月中旬に完治した。

 教諭は市教委に対し、生徒を蹴った理由を「注意したことを意識しないでやっていると感じた」と説明。市教委は生徒と保護者に謝罪し、今年五月に示談が成立した。

 市教委は「教諭が反省していることや日ごろの勤務状況、複数回にわたり執拗(しつよう)に行った体罰ではないことを総合的に判断した」(教職員人事課)として、教諭を懲戒処分ではない文書訓戒とした。今後は、研修などで再発防止を図るとしている。

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