教諭自殺、二審も公務災害と認定 広島県立高校
【共同通信】2013年9月27日 19時06分
広島県立高校に勤めていた男性教諭=当時(41)=が自殺したのは勤務中のストレスが原因だとして、妻が地方公務員災害補償基金に公務外認定の処分を取り消すよう求めた訴訟の控訴審判決で、広島高裁は27日、処分を取り消した1月の一審広島地裁判決を支持し、基金の控訴を棄却した。
小林正明裁判長は「過重な公務による精神的ストレスが積み重なり、うつ病を発症。自殺に至った」と指摘。公務と自殺との因果関係を認めた。
教諭は生徒から「死ね」などの暴言や暴力を受けた。教員間の対立も重なり、2001年5月にうつ病と診断され休職。職場復帰後に病状が悪化して同年12月に自殺した。