(朝鮮日報日本語版) 「パルチザン教育」の元教諭、執行猶予中もネットで北を賛美
朝鮮日報日本語版 2013年10月25日(金)11時11分配信
中学生や保護者約180人を引率してパルチザン追悼行事の前夜祭に出席し、パルチザン活動を賛美する話を聴かせたとして起訴され、有罪判決を受けた全国教職員労働組合(全教組)所属の元教諭キム・ヒョングン被告(53)が、検察に再逮捕され、追起訴された。
全州地検刑事1部(ユン・ヨンジュン部長)は24日「キム被告が国家保安法違反罪に問われ、一部の起訴事実について有罪判決を受け執行猶予中であるにもかかわらず、インターネット上で北朝鮮を賛美したり、体制に同調したりする書き込みを繰り返したため、これを止めるため逮捕・起訴した」と発表した。
キム被告は2005年、教え子や保護者たちをパルチザン追悼行事の前夜祭に連れていったとして、08年に起訴され、一・二審では無罪判決を受けたが、大法院(日本の最高裁判所に相当)は今年3月に判決を破棄し、先月27日に差し戻し審で懲役2年、執行猶予3年、公民権停止2年、保護観察3年の判決を言い渡された。一方、キム被告はこれとは別に、全教組所属の元教師や医師らと共謀し、北朝鮮に追従する政党を設立しようとしたほか、インターネット上で北朝鮮の政権を賛美したとして、2011年6月に起訴され、ソウル中央地裁で懲役1年6月、執行猶予2年の判決を受けた。
検察は「このような中にあっても、キム被告は今年7月まで『李正姫(イ・ジョンヒ)=統合進歩党代表=を愛する人たち』など、自ら運営する二つのコミュニティーサイトやブログで『祖国平和統一委員会書記局報道発表』などの利敵表現物約110点を掲載した疑いがある」と説明した。また、キム被告は北朝鮮の「主体思想叢書」をはじめとする利敵図書10冊を所持するとともに、家宅捜索に備えて、「金日成(キム・イルソン)新年の辞」など約90点の利敵表現物を、別の名前のファイルでパソコンに保存していたことも分かった。