出張を装いパチンコ 中学教諭を停職6カ月/さいたま市教委
埼玉新聞 2013年11月15日(金)2時0分配信
さいたま市教委は14日、出張を装いパチンコをするなど、計44回にわたる虚偽出張や出張業務の放棄があったとして、市立美園中学校の男性教諭(57)を停職6カ月の懲戒処分にした。
市教委によると、男性教諭は音楽科担当で吹奏楽部顧問。県吹奏楽連盟(県吹連)からの派遣依頼文書を偽造し、9月20日午後と同30日午後、アンサンブルコンテスト実行委員会への出張を装い岩槻区内のパチンコ店で2時間程度パチンコをしていた。出張届を不審に思った同校校長が市教委に事前に相談。市教委は派遣依頼が虚偽であることを県吹連に確認した上、出張当日、男性教諭を尾行しパチンコ店内で問いただした。
市教委の聞き取り調査で、男性教諭は2009年から今年にかけ同様の虚偽出張を20回、正式の出張依頼文書もあったが、出張に見せかけて勤務場所を離れたことが24回あった。教諭はその間、パチンコ店に6回行ったほか、自宅にいたり、車で遠出したという。虚偽出張による旅費も計1536円受け取っていた。
男性教諭は「仕事や家庭のストレスで頭痛や肩こりが続き、1人になりたかった。大変申し訳なく、反省している」と話しているという。同教諭は1年生を担任しており、同校は15日に生徒に説明する。
また、市教委は14日、10月10日に乗用車で歩行中の男性をはね、自動車運転過失傷害罪で罰金70万円の略式命令を受けた市立泰平中学校の男性臨時教諭(26)を減給10分の1、3カ月の懲戒処分にした。