<廿日市・中3自殺>「いじめ大きな誘因」調査委が報告書

<廿日市・中3自殺>「いじめ大きな誘因」調査委が報告書
毎日新聞 2013年11月16日(土)22時4分配信

 広島県廿日市市の市立中学3年の女子生徒(当時14歳)が今年5月に自殺した問題で、有識者らによる調査委員会は16日、女子生徒が同級生から受けた悪口など一連の行為をいじめと認定し、「自死に至る大きな誘因」とする調査報告書をまとめ、市教委などに提出した。同日記者会見した遺族は、「報告書を活用し、学校をよりよくするために受け取ることにした。一区切りではあるが、ゴールではない」と語った。

 報告書は、2年生から始まった部活動の同級生による悪口や仲間外れなどが女子生徒を追い詰めていったと指摘。一方で、「自死の原因のすべてをいじめに求めることはできない」とした。市教委の大西利武教育委員長は「教育行政に生かすよう、できるだけ早く対応したい」と話した。

 父親(45)は、周囲の生徒がいじめに気づいていたにもかかわらず、相談を受けた教師にその認識がなかったことについて、「親にも責任はあるが、校内で起きたことに気づけなかった学校も、原因のなかで大きなウエートを占めるのではないか」と強調。その上で、「先生個人を責めても解決しない。学校態勢に不備がなかったのか、(地域も含めた)みんなで話し合っていきたい」と述べた。

 母親(44)は女子生徒が亡くなる直前に残した「他にもいじめられている子がいる。その子を助けたい」という言葉を紹介し、「100%の報告書を求めるよりも、不足ながらも公になることで、問題意識を持って、今、いじめられている子を助けられれば」と涙をこらえながら語った。【高橋咲子】

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