<LED架空発注>山口大元教授に懲役6年求刑

<LED架空発注>山口大元教授に懲役6年求刑
毎日新聞 2013年11月20日(水)12時17分配信

 LED(発光ダイオード)の架空発注で現金約7000万円を山口大からだまし取ったとして、詐欺罪に問われた同大大学院理工学研究科の元教授、田口常正被告(66)=東京都中央区=に対する論告求刑公判が20日、山口地裁(長倉哲夫裁判長)であった。検察側は「国立大学教授としての信頼を裏切る悪質な犯行」などと述べ、懲役6年を求刑した。判決公判は来年2月14日。

 弁護側は「現金は研究目的に使っており、大学側も黙認していた」などとして無罪を求めた。

 起訴状によると、田口被告は物品納入業者の社員と共謀し、2006〜09年にかけて業者にLEDを発注したなどとする虚偽の書類を計233回、大学に提出。業者の口座に代金計7054万円を振り込ませ、だまし取ったとしている。田口被告はその金でノートパソコンやデジタルカメラなどを業者に納入させ、換金することで金銭を得ていたとされる。

 田口被告は逮捕後、認否を明らかにしていなかったが、公判では「私的流用はなかった。大学側は架空請求を分かった上で振り込んでいた」などと主張していた。【柴山雄太、杉山雄飛】

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