偽造回数券の使用「数え切れない」元教育委員長

偽造回数券の使用「数え切れない」元教育委員長
読売新聞 2013年11月20日(水)11時50分配信

 偽造した高速バスの回数券を使ったとして、富山県警富山中央署は19日、元滑川市教育委員長の同市清水町、会社役員渡辺祐一容疑者(67)を偽造有価証券行使容疑で逮捕した。

 発表によると、渡辺容疑者は12日午前、富山地方鉄道の富山駅前発兼六園下(金沢市)行き高速バスで、偽造した高速バス回数券(750円相当)を使った疑い。

 渡辺容疑者は「今まで数え切れないくらい使用した」と容疑を認めているという。

 同署は、同容疑者が回数券の偽造を認めていることから有価証券偽造容疑でも調べる方針。

 同署によると、回数券の印刷が不自然だったことなどから偽物と判明。8〜11月に計7回使用され、運転手の目撃情報などから渡辺容疑者が浮上した。金沢市内の勤務先への通勤に高速バスを利用しており、「浮いた金を小遣いにしたかった」と話しているという。

 富山地鉄によると、偽造回数券の使用が相次いだことから2011年9月、偽造防止のためにオレンジの線を印刷した回数券を導入したが、偽造されたのは旧式の回数券だった。

 一方、滑川市教委によると、渡辺容疑者は04〜12年に教育委員、07〜09年に教育委員長を務めた。辻沢賢信教育委員長は「誠実な人柄だっただけに信じられない。魔が差したとしか言いようがない。誠に残念だ」とコメントした。

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