北海道旭川市で、2023年9月から2024年1月にかけて、住民でつくる組織、市民委員会の口座から現金22万円を横領したとして、当時の会長が逮捕されました。 業務上横領の疑いで逮捕されたのは、旭川市忠和に住む無職、黒川正容疑者(77)です。 黒川容疑者は、2023年9月から2024年1月までの間に、会長を務めていた旭川市忠和地区市民委員会の口座から、現金22万円を横領した疑いが持たれています。 警察によりますと、黒川容疑者は2023年4月から市民委員会の会長を務めていて、9月からは会計も担当していました。 2024年4月上旬、委員会の顧問が、2023年度の収支決算報告に向けて、監査資料作成の進み具合を確認したところ、金銭出納簿が作られていませんでした。 黒川容疑者から、領収書などを預かって精査したところ、使い道がわからない支出が発覚、横領していたことがわかりました。 2024年5月、委員会の顧問らが警察署を訪れ「会長が委員会のお金を横領した」と申告。 警察が調べをすすめ、きのう21日午後、容疑が固まったとして、黒川容疑者を逮捕しました。 横領された金22万円は、住民から集めた会費や行事の売り上げなどの一部で、本来は、行事にあてる費用だったということです。 警察の取り調べに対し、黒川容疑者(77)は「お金を横領したことは間違いない」と容疑を認めているということです。 警察は、黒川容疑者が他にも市民委員会の金を着服をしていた可能性があるとみて、余罪を調べています。 ======= 旭川中央警察署は2025年1月21日、業務上横領の疑いで旭川市の黒川正容疑者(77)を逮捕しました。 黒川容疑者は2023年9月25日から2024年1月22日までの間、所属する旭川市の住民組織「忠和地区市民委員会」で、普通口座に預金された現金を5回にわたり引き出し、合計22万円を横領した疑いが持たれています。 警察によると、黒川容疑者は忠和地区市民委員会の元会長で、2023年9月ごろ会計部長が体調を崩し退任したことで、委員会の通帳や印鑑などを管理する業務を引継ぎ、所持していたということです。 その後、2024年4月ごろ、委員会の顧問が収支決算報告書を作成しようとしたところ、帳簿が作成されていないことに気付き、不審に思い2024年5月ごろに警察に相談し、今回の事件が発覚したということです。 黒川容疑者はは警察の調べに対して「お金を引き出したことは間違いない」と容疑を認めているということです。 警察によると通帳は2冊あり、もう片方の通帳に預けられていた現金についても黒川容疑者が着服していたとみて余罪を捜査しています。