大津いじめ後、被害届15件…警察「原則受理」

大津いじめ後、被害届15件…警察「原則受理」
読売新聞 2012年8月24日(金)14時6分配信

 今年7月以降、学校などでのいじめを内容とする警察への被害届が少なくとも全国で15件出されていたことが読売新聞のまとめで分かった。

 警察当局も被害届を原則として受理する姿勢を取っており、すでに加害者が逮捕されたケースも3件あった。文部科学省は、警察庁との連携強化などを盛り込んだいじめ対策を月内にまとめる。いじめへの対応を警察に委ねる空気が強まっている。

 全国の警察や被害届を出した被害者への取材結果をまとめた。それによると、大津市で自殺した中2男子が「自殺の練習をさせられていた」と大きく報道された7月4日以降、傷害や暴行などの容疑で被害届が提出されたのは少なくとも計15件。鹿児島県警は受理したかどうかを明らかにしていないが、それ以外は受理されている。3件では加害者が傷害容疑などで逮捕されていた。

 埼玉県在住の中2男子は、以前通っていた東京都内の私立中高一貫校で、いじめを受けたとして、警視庁に被害届を3件提出した。昨年4月に校舎で同級生に後ろから突き飛ばされて、ひざや肩に約1か月のけがを負った被害など3件すべてが受理された。

 同校では高1男子からも被害届が出されている。同校の校長は「いじめがあり、一つ一つ対応してきたが、力が及ばず、申し訳ない」としている。

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