若者よなぜ…目先の金に目がくらみ“闇バイト”札幌地裁で初公判25歳「間違いありません」

札幌市内で2024年10月に起きた“闇バイト”による強盗や窃盗事件で、逮捕・起訴された実行役と運搬役の男2人の初公判が開かれ、2人は起訴内容を認めました。 闇バイトに応募した動機はなんだったのでしょうか。 (鈴木陸被告)「間違いありません」 (三田兼輔被告)「間違いありません」 法廷でともに起訴内容を認めたのは、鈴木陸被告(25)と三田兼輔被告(24)です。 起訴状などによりますと、鈴木被告は2024年10月、札幌市豊平区の住宅に侵入し、住人の男性の手足を粘着テープで縛って、現金3万円を奪った強盗や窃盗などの罪に問われています。 一方、元タクシー運転手の三田被告は、勤務中のタクシーで鈴木被告を現場付近まで送り届けた窃盗ほう助などの罪に問われています。 これまでに面識はなかったという2人。 犯行のきっかけとなったのが… いわゆる“闇バイト”です。 SNS上には高額な報酬をうたう投稿が横行しています。 実際に闇バイトの募集に電話してみると… (リクルーター)「1か月あれば150~200万は現金で貯めれる仕事なんで」 (リクルーター)「前科がつかないです」 (リクルーター)「俺が言う通り動いてもらったら全然100%安全です」 軽い口調で言葉巧みに犯罪に誘うリクルーターたち。 STVの記者だと明かしたところ、1人が取材に応じました。 (記者)「どんな(特徴の)犯人が捕まったか?」 (リクルーター)「やっぱりお金に詰まっちゃって、若い子が基本」 鈴木被告らもこれまでの調べに対し、こう供述していました。 (鈴木陸被告)「大きく勝負して借金をリセットしたかった」 (三田兼輔被告)「犯罪になると思ったが、金がほしかったのでまあいいかと軽く考えた」 24日の初公判で検察は「被告らは指示役から秘匿性の高いアプリで指示を受け犯行に及んだ」と指摘しました。 一方、鈴木被告の弁護側は「指示役から「男性を殴れ」と言われたが、それを無視して3万円を返した」などと主張。 強盗罪の成立については「恐喝罪の範囲に留まる」として争う姿勢を示しました。 目先の金に目がくらみ、安易な考えで重大な犯罪に加担してしまう闇バイト。 今後の裁判では、犯行を深く反省しているという被告らの心境が語られる予定です。

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