郡山市で受験生が車にはねられ死亡した事故から1週間です。痛ましい事故を繰り返さないために改めて飲酒運転の問題について考えます。 ■平瀬史敦記者 「今日で事故の発生から1週間を迎えますが、現在も現場には多くの花や飲み物などが手向けられています」 ■現場を訪れた人 「もうこれ以上犠牲が増えないで欲しい」 「忘れてはいけない事件だと思っています」 事故が起きたのは1週間前の朝。JR郡山駅前の横断歩道でこの日、大学受験で来ていた大阪府の予備校生横見咲空さん(当時19歳)が、軽乗用車にはねられ亡くなりました。 車を運転していたのは郡山市の会社員・池田怜平容疑者(34)。池田容疑者の呼気からは基準を超えるアルコールが検出され、酒気帯び運転などの疑いで現行犯逮捕されました。警察の調べに対し池田容疑者は。 「日付が変わるくらいまで飲酒していた。自宅で少し休んでから用事があったので外出し、その帰りだった。急いでいた」 ただこうした悲惨な事故があっても、1月27日には伊達市の職員が酒気帯び運転の疑いで逮捕されるなど酒をめぐるドライバーの逮捕が後をたちません。 実は、福島県。飲酒運転による事故の割合が2年連続で全国ワースト3位。生活の中で車を利用する人が多いという背景もありますが、それでも全国と比べて飲酒運転の検挙数が多い現状があります。 ■県警察本部 交通企画課 深谷康宏調査官 「飲酒運転が厳罰されているのにかかわらず、それでもいまだに飲酒運転をする人がいるということに強い危機感を持っております」 飲酒運転は絶対に許されない犯罪です。アルコール自体も体に大きな影響があり注意力や判断力が低下するといいます。 ■県警本部 交通企画課 深谷康宏調査官 「例えば視野が狭くなったり、気が大きくなって速度を出し過ぎてしまったり、ブレーキやハンドルの操作を誤ったりすることがある」 そして、酒を飲む前に公共交通機関や運転代行など帰宅する時の交通手段を考えておくことも大切です。 ■県警本部 交通企画課 深谷康宏 調査官 「飲酒運転をすると刑事罰を受けるだけじゃなく、飲酒運転をした本人、家族、被害者、被害者の家族など多くの人が人生を大きく変えることになる。飲酒運転は絶対にやめてほしい」