2024年、カンボジアに連れていく目的で知人男性を脅すなどして東京まで連行したとして少年ら3人が逮捕された事件で、警察は、現地の特殊詐欺グループが関与しているとみて捜査を進めています。 所在国外移送目的拐取の疑いで逮捕された、仙台市宮城野区の自営業、高橋卓冬容疑者(23)、宮城県石巻市の16歳の漁師の少年、東京都内の20歳の建設作業員の男の合わせて3人の身柄は、5日朝、仙台地方検察庁に送られました。 千葉陽太記者: 「カンボジアに連行されたとされる男性は、仙台駅から新幹線に乗り、東京駅に連れていかれたということです」 高橋容疑者ら3人は、2024年7月、カンボジアに連れていく目的で知人男性を脅すなどして、仙台駅から東京駅まで新幹線で連行した疑いが持たれています。その後、男性は、詳細を明かされないまま、カンボジアに連れていかれ、特殊詐欺に加担させられていたとみられています。被害男性は、2024年のうちに保護され、現在は国内に戻っているということです。 警察は、カンボジアにいる特殊詐欺グループが犯行に関与していると見て、捜査を進めています。高橋容疑者ら3人は、SNSなどを通じて離合集散を繰り返す匿名・流動型犯罪グループ=トクリュウのメンバーとみられ、警察が余罪などを追及しています。