<懲戒解職>53歳講師、偽造免許で高校授業−−山口・私立
2009年4月23日20時7分配信 毎日新聞
山口県防府市で私立中学・高校を経営する山口高川学園は22日、今年度採用した高川学園高校の非常勤講師の男性(53)が、偽造した大学の卒業・成績証明書と教員免許状の写しを同校に提出していたとして、同日付で懲戒解職にしたと発表した。県警防府署に告発する方針。
学園によると、1月、非常勤講師の採用試験を受けた男性に内定を出した。必要書類の提出を求めたが、男性は「家が火事になり、焼失したため再発行を申し込んでいる」と、着任後の4月17日に提出。しかし、写しの教員免許状の印鑑などに不可解な点が見られたため、発行元の京都府教委に確認したところ、「交付した覚えはない」と回答。20日に男性を問いただすと、免許は持たず、大学の卒業・成績証明書と教員免許状の偽造を認めた。偽造方法や動機については口を閉ざしているという。
男性は4月から、高校2、3年計60人に電気の授業を行っていたが無効になるため、夏休みなどを利用して補てんする。
高川晶(あきら)理事長は「非常に驚いた。生徒たちには申し訳ない」と話した。【脇山隆俊】